ごあいさつ

国際医療財団の発足にあたって

prof-seto 一般財団法人として設立した国際口腔医療財団は、一年後2010年4月1日に内閣総理大臣から公益財団法人に認定されて以来、早くも7年の歳月が過ぎました。 顧みますと1992年にNGO「アジアの口腔がん医療を支える会」から始まり、NPO法人「アジア対口腔がん協会」としての17年間にわたる活動を含めますと四半世紀にわたっての活動の歴史の流れがあります。この間サイエンス、スキルともに優れ、社会に貢献する若い口腔科学者と医療者を国際的に育成することを第一の目標として創造的な若者の育成に取り組んで参りました。

 2009年より私自身福島県郡山市にある総合南東北病院に身分を移し、口腔がん治療センター長として赴任、職場環境が変化するなかで、本公益財団法人の運営の視野が少しずつ広がっていく傾向にありました。そこへ2011年3月11日の地震、津波、それに原子力災害に遭遇し、混乱の中で復旧から創生への合言葉のもとにホウ素中性子補足療法システムの構築、福島県浜通り地区におけるロボット医療研究施設の創設に向けてなど復興関連社会事業に傾注するようになりました。

 これらを踏まえて本公益財団の名称を活動の実態に合わせて変更することを役員各位と協議し、当面本来の目標ならびに事業項目などを変えずに名称変更を内閣府に申し出ることにいたしました。医療の中の歯科医療としての本来的意義に準拠して活動しやすくし、事業実態の明確化を図ることを目指したわけです。その結果2016年4月1日付で「国際医療財団」への変更が認証されました。

 公益事業の3本の大きな柱は従前通り以下の3項目です。

 志高い医師、歯科医師、学生などの育成事業
 高度口腔医療の国際的技術移転
 愛情卒煙実現事業

 これより先、以前に増して活動の輪を拡げて、医療、歯科医療にかかわる若い力を育成して、学術水準、医療技術を向上させ、社会に貢献して参る覚悟を新たにしております。

 引き続き会員の皆様の熱いご指導、ご支援を頂戴いたしたく、伏してお願い申し上げます。

代表理事 瀬戸晥一(せと かんいち)
公式サイト http://www.seto-k.net/